私と小鳥とジャニーズと

ツイスターゲームの如く沼を掛け持っています

ピンクとグレー(多少ネタバレ注意)



私は元々映画館で映画を見ることは年に2.3回。常に金欠の為、DVDになったら借りて見れば全然安上がりじゃん、というスタンスのためだ。
だがここ2、3ヶ月でもう既に2本見てしまっている。レインツリーの国、ピンクとグレー。それに今週信長協奏曲も見に行く。

見事に全てジャニーズ関連ではあるのだがやはり早く見たくて仕方なかったのが本音だ。

一年前から映画公開しますよと焦らされてきたレインツリーの国と信長協奏曲信長協奏曲においてはドラマが映画につなげるように終わっているため特に気になる。

じゃあピンクとグレーは?と言われればこれまたかなり前から公開は発表されていた上、原作を元々持っていてそれがどう変わるのかと期待していたからだ。


今回は1番心を持っていかれたピンクとグレーの感想を綴りたい。


ピンクとグレーは原作がめちゃくちゃ面白かったのだが、映画も映画でとても面白い展開になっていた。終わったあとの余韻が半端ない。62分後の衝撃の後から話が多少難しくなってきて飲み込むのに時間がかかってはくるのだが、原作を読んだ私としては「そう来たか!!」だらけだった。


元々主人公がJUMPの中島くんと聞いて、りばちゃんやるのかぁと思っていたのに流れてくるCMはごっちを演じている。「え?映画はごっち目線なの?」
……そこからまず引っ掛けられていたのだ。
それに62分後の衝撃というのも、ごっちが死んでしまうのには多少早い段階だった。映画といえば大体2時間前後であるため、原作でいう起承転結の転が映画の中盤に来てしまうのか?と不思議に思っていたし、そもそもごっちが首を吊る姿がCMで流れている時点で62分後の衝撃にそれが起用される訳がないのだ。ごっちが死んでしまうのを元々踏まえた状態で衝撃が起きるとは何事だと。私の頭の中には?しか無かった。

だが見終わって全て上手いこと解決した。きっと原作を読んでいた人は私と同じような感覚を持ちながら映画を見たと思う。そして62分後の衝撃で「あ、なるほど、順序を変えたのね。」と。逆に原作を読んでいなかったら結びつくまでにかなり大変なのではないかと思ったが案の定私の友達は映画終了後に解釈は合っているかと私に尋ねた。

友達も私もがっつり映画に引き込まれた。友達は原作が気になる!買うわ!と目をキラキラさせ、私も帰ってすぐ読み直した。原作を生かしたアレンジとはこのことだとひしひしと感じた。

元々原作を読んだ事があるにせよ、まだ読んでいないにせよ、映画によって読み返したくなる。読みたくなる。
原作を踏まえることで映画の理解が圧倒的に深まるのだ。
もし映画を見てあまりうまく飲み込めなかったなら、尚更原作を読んでみるといい。映画にあるそれぞれのシーンがより深く、細かく描写されている。 ただ一つ、私の意見を言うとすると、確実に私は原作の方が好きだ。映画は私のようなお子ちゃまにとってはドロドロ過ぎる。元々話は芸能界のことについて少し踏み切った感じではあるが、原作はもっとあっさりしている。最後はりばちゃんがごっちと同じ道を辿ってやっと一緒になれる、マイナスな事だけど結果はプラス。だけど映画は原作のあっさりした部分をとことん省いた感じはある。最後までりばちゃんはごっちのバーターなのだ。見る人はそこの所を踏まえて見て欲しいとは思う。



私はピンクとグレーの次に閃光スクランブルも読んだ。どうやら私はシゲの本がとことん合っているようで、普段全く本を読まないのにシゲの本にはどんどん惹き込まれる。
Burnも傘を持たない蟻たちはも買いたいのだが、単行本だと外で読みづらいので文庫本待ちだ。(笑)