最近の私はというと、しばらくジャニオタとしてはあまり活動していない。
していないつもりはあんまりないが、気が乗った時に情報を見たり、
一応現場のチケットは申し込んでみたりくらいのほぼ茶の間で生きている。
というのも、2022年12月に突如としてうつになってしまったからである。
厳密にいえば突如としてうつに陥ることはあまりないのだが、
あくまで自分の感覚的にだ。
2022年はキスマイのアリーナツアーから始まり、えびのライブに行ったりキスマイのドームツアーも参戦したり、そのため福岡にまで飛んだりとかなり元気に活動できていた。
そんな私が今うつになるなんて、と自分自身でもとても驚いた。
このブログではうつについて(私の場合だが)説明出来たらと思う。
今回これをここに残そうと思ったのは、私のようなことになってほしくないからだ。
何せ私はこうなる直前までとても元気(なつもり)で、バリバリ仕事ができる状態(だと思っていた)。
この世の中に同じような人がわんさかいるはずなので、少しでもこれを読んだ人が未然に防げたらいいなと思っている。
話を本題に戻して、私がうつになった時の話から。
12月初旬。私の仕事は年末年始が一番忙しいので、これから待ち受ける残業の日々に腕を大きく回しながら挑もうとしていたところ。
私はまだ至って元気だった。
普段と違うことでいえば今回はこの季節に新人研修を受け持っていて、
自分でいろいろとさばいては新人を教え、さばいては教えを繰り返していた。
それでもそこまでおいこまれていたつもりはなく。
また、通常業務とは別に社内のプロジェクト担当も任され、日によってはそちらの作業もしながらやっていた。
これでもそんなに忙しいつもりはなかった。
ただ、今思えば中旬くらいから追い込まれた思考が多くなった気はする。
「そろそろ忙しくなってくるな」
「〇日から新人がひとり立ちするから今のうちに教えておかなきゃ」
「プロジェクトのこれ終わってないから通常業務片づけたらやらなきゃ」
最初はこれぐらいだったのが、いつのまにかマルチタスクすぎてキャパオーバーしていた。
なんだかもやっとした感じでこの頃の事はあまりはっきりと覚えていないのだが、
きっとキャパオーバーのせいで途中から無で作業していたのだと思う。
気づいたらストレスからくるというメニエール病(翼くんがなったやつ。ジャニオタなら知っている人は多そうだが、耳の聞こえが悪くなったりめまいがしたりする)になり、
そしてこれまた気づいたら家から出られなくなっていた。
この部分は今でもはっきり覚えている。
ある日、いつも通りに業務と研修、プロジェクトのことをやっていざ帰宅できるとなった時、今までにないくらいの疲れを感じた。
正直帰ること自体がしんどいくらいの、何のやる気も起きないような感覚である。
と、とりあえず帰ろうと思って家に帰るが、今まで慣れていたはずの家が別物のような気持ちになる。一人になることがとてつもなく恐ろしい感覚。
その日はどうにも耐えられなくて、知人の家にお邪魔した。
半ば逃げ込むような気持ちだったと思う。あまり眠れもしなかった。
次の日。当然仕事なので朝起きようとするが、全然身に力が入らない。
よくある眠たいとか寒いから布団に入っていたいとかそういうものではなくて、
とにかく体がいうことをきかない。
なんとか準備をするも、すでに出勤時間ギリギリ。
家から出たいのに、出ないといけないのに、出られない。
根底にはなぜか出ることが恐ろしいような気持ちもあった。
その時、休んだほうがいいよという友人のおかげで「休む」という選択肢が出てきた。
なぜだかわからないが、その時の私は「出勤」ということしか頭になくて、どうしよう行けないという気持ちでパニックになっていた。
プルプルと震え、友人の手を握り子供のように泣きじゃくりながら上司に電話したのを鮮明に覚えている。今思えばどう考えても異常だった。
ありがたいことに理解のある上司だったので、そのまましばらくお休みをもらうことになる。
休みだから休めばいいのだが、忙しい時期に休みをもらっている罪悪感や早く復帰しなきゃの気持ちで一日中まったく休まらない。
睡眠の質や食欲もぐんと落ちた。
結局悪循環でずるずると休みも延び、死にたくなってようやく病院に行くことになる。
とまあざっと流れとしてはこんな感じなのだが、
いまだに明確なきっかけは自分でもわからない。
だが確かなのは、もともとプレッシャーの多い仕事で異動願いを出すほどだったこと、
人員不足でいつ願いが通るかわからないままやっていたこと。
その上新人研修やプロジェクト等ほかの仕事も引き受けていたことなどが相まって、徐々に崩れていってしまったのかもしれない。
私は病院で「あなたはうつ状態です。しっかり休まないとだめです」といわれたので気づいたのだが、正直うつの人でこういうパターンは多いのではないかと思う。
正常な感覚がいつのまにか失われたまま自分は正常だと生きているので、
自分自身がやばい状態にあることも気づかない。
毎日毎日出所のわからない不安感に襲われ、焦燥感に駆られる。
私は病院行ったほうがいいよと友人に背中を押されたので今こうしてなんとか生きることができているが、そのまま放置していたら本当に危なかったと思う。
このように自分自身では気づかないこともあるので、今一度自分について考え直してみてほしい。
なんだったら何人かほかの人に聞いてみるのが早いかもしれない。
正常な目線からだと「それ絶対やばいよ」となるので。
逆に、身近な人で「最近ちょっと変だな」とか、違和感を感じたら話を聞いてみてあげてほしい。それで助かることが大いにあり得るからだ。
肝心のうつになってからだが、私の場合3月現在も服薬治療している。
が、それでも落ち込みまくって動けない日はあるし、仕事はいまだ休職中だ。
ひとつ言えるのは、ここまでくると元に戻るのにかなりかかってしまうということ。
仕事が原因なのはわかっているけど、感情が定まっていないのに転職活動は到底できないし、そもそも心の負担が大きすぎる。
かといって復帰するにもとても構えてしまうし、またこうなってしまったらなどと考えて眠れなくなったりする。
毎日ろくなことができずに過ごして、加えて保険の支払いの連絡が来たり(私が入っていた保険はうつ適用外だったので、むしろ支払いが続くというのも絶望だった)年金の支払いをしたり、なんだかんだ会社とも連絡をとらなくてはいけない。
傷病手当金も申請書を記入したり、医師にも記入してもらったりと色々やることがある。
正直、「あまり仕事のことは考えずにのんびり過ごしてください」と言われても、
お金のことやら上記のことやらでそんなことは無理なのだ。
だからこそ、みなさんはこうなる前に休んでほしい。絶対。
考えられることが減ってきたり、やたら疲れるとか、ささいなことでも体からのSOSが出るのですぐ休んでほしい。
そうしたら、まだきっと軽く済むはず。ここまでならずに済むはず。
病院行きたいけど、薬は…とか、診断書にうつって書かれるのは…と思う人も大丈夫。
相談したらその人にあうように考えてくれるので。
特に精神的なものに関して服薬することに関してはそれぞれ考えがあると思うので、担当医も聞いてくれたりすると思う。少なくとも私は、どうですかと向こうから聞いてくれた。
とりあえず相談してみる、というのはかなりでかいので、少しでも迷っている人はぜひ行動に移してほしい。
私はしばらく時間がかかりそうなこいつと、徐々にさよならできるように過ごしていきたい。
決して頑張らない。「頑張る」は、うつの人にはあまりよくないんだそうな。
ゆったり過ごして、いつか今まで通りに仕事もオタクもめいっぱいできるようにしたい。
どうかみなさんも、気負いすぎずに。頑張らないで。